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EMMA エマのkuuのレビュー・感想・評価

EMMA エマ(2020年製作の映画)
4.5
ピアノ+額+ケーキ崩し+手土産+衝立◎

原作:小説『エマ』ジェイン・オースティン
原題:Emma.
主演:アニャ・テイラー=ジョイ
   ジョニー・フリン
   ビル・ナイ
   ミア・ゴス
   カラム・ターナー
   ルパート・グレイヴス

田舎育ちのお嬢様が本物の愛に気付き成長する物語です

主人公のエマは井の中の蛙で妙なプライドを持っています
美貌もピアノや歌も自信を持っていましたが、ある日その鼻をへし折られてしまいます
お喋り好きな夫人をお節介だと嫌っていましたが、一番お節介だったのは自分だと知ります
傷付いたエマは近くにある大切な人の存在に気付きます
エマは家族に使用人に友人に知り合いに愛されていたのです

登場人物も少なく内容もわかりやすく多くの人に受け入れられる作品だと思います
誰もが持つ根拠のない自信や知らず知らずのうちにしてしまうお節介などが描かれています
ブロンテ姉妹の作品より気楽に観れるのではないでしょうか
美しい田舎の風景に美しい衣装や調度品も素晴らしく観て良かったです

エマが弾き語りする「夏の名残のばら"The Last Rose of Summer"」は「庭の千草」としてご存じの方も多いと思います
アイルランドの詩人トーマス・ムーアの歌詞が作品にピッタリで印象的でした
ジョージ・キューカーの「ガス燈」でも効果的に使われていたのを思い出しました

自然に囲まれた豪邸で何不自由なく暮らせる上にビル・ナイがお父様だったら私もお嫁には行きません😭💕
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