ジンロク

アンテベラムのジンロクのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
4.0
11月6日(金)勝手にマイシネマデイの2本目として鑑賞。
今回の「悪いやつ筆頭」は白人至上主義者のレイシスト。この親玉の周囲には、自分の差別意識を受容してもらえるため同質の小者たちもむらがり彼らなりのユートピアを構築している。そのユートピアに必要なのは「差別されるべき者達」で、彼らにとって「わきまえないこざかしい黒人」たちがターゲットにされている。レイシスト達は、南北戦争以前にまでは立ち戻れるが、それ以前には思考が行き届かない。彼らの「開拓」の前提に、原住民らの大虐殺や黒人奴隷の強制労働などがあることは、すべて当然の正義として組み込まれている。アメリカの現状に突き動かされた制作なのだろうと思いました。エンドロールが終わった後、館内の重い空気感が印象的でした。
学んだこと:相手に対する無理解と思考の硬直化が差別を助長する。
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