ロアー

アンテベラムのロアーのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
3.6
例の「ゲット・アウト」「アス」のスタジオが贈る、ってやつです(そう言えば観る観る詐欺で「アス」まだ観てないや)。

今作もホラーに見せかけて社会に一石投じる系のお話だったけど、奴隷が当たり前だった頃の描写があるので、その辺をメタファーで包んでくれていた他の作品よりもどストレートでキツく感じました。

そもそも肌の色以外は自分たちと同じ姿形をしていて、同じ言葉を喋る人間を家畜のように扱うことって、それが合法だったとして、当たり前のことだったとして・・・できるものなの?人を虐げることができる人間の心理って一生理解できないと思うし、一生理解したくない。

ネタバレになるのであまりたくさんは書けないけど、ラストはなるほど〜!!と唸るしかないおっそろしいお話でした。そういう方向性としてめちゃくちゃ怖い。

奴隷の主人のセリフが印象的で、その一言に込められたメッセージに怒りや恐ろしさなどなど、いろんな感情で震える映画でした。
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