ほのか

キンキーブーツのほのかのレビュー・感想・評価

キンキーブーツ(2018年製作の映画)
4.5
舞台を観に行ったのは何年前になるんやろう。
まだ学生やったかな、もう働いてたかも。話題を聞いて慌ててチケット取って、初めてオリックス劇場に行ったなあ。
あの時は三浦春馬だ!小池徹平だ!ってフィルターが最後まで外れなくて、まあそれはそれで楽しい舞台の見方なんですけど、今回は役者さん誰も知らなかったのでまっさらな気持ちで物語を観た感覚。

私は、あの手この手を使って創り上げられて完璧に完成されたものが手軽に観られる映画という文化を愛してるけど、決められた人と物と環境その他諸々というたくさんの制約の中でむしろその制約を強みに変えた生の演劇をこの肌で感じることができる舞台という文化も同じだけ愛してるよ。
つまり、なんというか、ああやっぱり舞台好きだなあって思ったねぇ。3000円!?!?たっっっかい…!って思ったけど、観てよかった。そりゃ生じゃないけど、臨場感はばっちし。満足度が高すぎる。

お話の流れは思ったよりも覚えてた!細々としたところはこんなんやったか〜!って思いながら、今私キンキーブーツ観てる!って想いで胸がいっぱいだったなあ。
Raise You Up/Just Beがだいすきで、よく聴いてるんやけど、物語を通して聴くと、歌詞の染み渡り方がひとしお!!よく知ってる曲やしここでくる!っていうのもわかってるから楽しみしてたのに、というかだからダラッダラに泣いてしまってウ、ウワア〜!!ってなってた。こういう時はどうしたって止まらんのだ。歌詞ももちろんいいんやけど、役者さんたちの表情が本当によかったなあ。大画面で観られてよかった…!!