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キンキーブーツのchaooonのレビュー・感想・評価

キンキーブーツ(2018年製作の映画)
5.0
世界各国で人気を集めるトニー賞受賞ミュージカルが松竹ブロードウェイシネマについに登場🎬🎶✨✨
もう上映が決まった時から楽しみにしてました😍
延期になった時はヒヤヒヤしたけど、上映してよかった😭

イギリス田舎町の潰れかけた靴工場の後取り息子チャーリーと、ドラァグ・クイーンのローラの2人が織りなす、夢あり、愛あり、友情あり❣️のハッピーミュージカル💖🎶

紳士靴は売れない👞💦
ドラァグたちが履いてる派手派手なピンヒールブーツは女モノで、すぐ壊れちゃう👠💦
だったら俺たちでドラァグ専用ブーツを作ればいいじゃない♬ってお話。

ストーリーとかそこまでよく知らずに、BWのキャスアルだけは前からずっと聴いていたけど(出勤中に聴くと、いい感じにテンション上がっていいのよね♬)そこに物語と煌びやかパフォーマンスが加わると、やはり別モノ✨
ラストの”Raise you up♬”は音だけ聴いてると結構サラッとしてるんだけど、もう華やかさと感動の嵐で多幸感が半端ない〜🤩✨✨
ミュージカルの持つエネルギーはやっぱりこの耳で聴いて、目で観て、心で感じるものよね〜🎶✨

作詞・作曲はシンディ•ローパー🎶
このテンション高めでエキセントリックなミュージカルにホントぴったりハマる音楽の数々🎶

ローラとエンジェルズたちが醸し出すパワフルさで、ハイテンションでハッピーな雰囲気✨
ローラが登場すると必ず音楽が鳴り響き、その場が豪華なステージに早替わり✨
一幕ラストの”Everybody Say Yeah♬”のみんなの心が一つになる感じと、ベルトコンベアを使ったパフォーマンスは唯一無二の最高のシーン✨✨
たっのしい〜🤩✨

それにしてもあのピンヒールで、キャストの皆様はよくあんな激しめのダンスをするわ!!!
体幹の成せる技か🤔✨

衣装もメイクも華やかだし、ローラのショーを観ながら、チャーリーたちの苦境も同時進行でテンポよく進んで行くから、ストーリー部分で流れが滞ることもなく、最後までホントあっという間✨

そして随所に散りばめられユーモアに溢れたセリフや演出❣️
特に靴工場の女性従業員ローレンのは出てくるだけでもうニヤニヤしちゃう🤣
ちょっと甘ったるい高音のアニメ声で歌い上げる”The History of Wrong Guys♬”最高すぎる🤣
噂に聞いていたエアーダストのシーンも見れて、嬉しさと楽しさでめっちゃ笑った🤣

基本はテンション上がるシーンが多いけど、ただ楽しいだけでは終わらず、心の奥底に抱える痛みもちゃんと描かれて、センチメンタルで心に温かい気持ちが残る絶妙さ🥺
“Not My Father's Son♬”は心に沁みる😭

三浦春馬主演の日本版舞台はチケットが取れず、観ることは叶わなかったけど、去年1月のシンシアの来日コンサートにゲスト出演した三浦君の“Not My Father's Son♬”はなんとか生で聴けております🥺
素晴らしい歌声だっただけに、フルパフォーマンスが観れなかったことが、今思うと悔やまれる😭

普段煌びやかな衣装で周りを圧倒するローラが、素の自分自身になった時に見せる、弱さや痛み。
ローラのうちに秘める内面や、バッグボーンがこの一曲で見える素晴らしいバラード✨

通常客席からだと観れないような、アングルからのキャストに寄ったショットなんかもあってすごく面白かった✨
特に終盤のローラのソロ“Hold Me in Your Heart♬”✨
客席を正面にしたローラを後ろから撮るショットは感動的🥺✨


トニー賞ミュージカルと謳っているけど、今回上映された映像は、そのウエストエンド・プロダクションを2018年に特別撮影したもの♬

ローラ役のマット・ヘンリーはこの役でオリヴィエ賞も受賞している強者❣️
おっきな体でソウルフルに歌い踊る姿は惹きつけられるし、仕草や笑顔から女性らしさが滲み出ていて、実にキュート☺️💕

変わって男性の装いで現れると、あの派手さはどこへ行ったのか、なんか素朴な感じでそれがまたいい!
場面によって派手なドラァグメイクで出てきたり、メイクを落とし出てきたり、眉毛だけだったり!!
短時間で早替わり+メイクまで変えてて凄過ぎる✨

チャーリー役のキリアン・ドネリーもスコーンっと抜けるような歌声が、ダイレクトに響いてくるようで素晴らしかった👏🏻
チャーリーはBWオリキャスのスターク・サンズや日本版の小池徹平のイメージだと、若くて線が細いイメージだったど、髭もじゃなのがちょっと貫禄ある感じだったなぁww

それがまあ逆にいい歳まで自分のやりたいことがはっきりしない、うだつが上がらない感じのキャラクター像にはなってたかな😌
キリアンもこの役でオリヴィエ賞ノミネートされてるし、この上映めちゃめちゃ豪華で最高のキャストで贈る貴重な映像だったんじゃないか😆


脚本は『ヘアスプレー』のビッグなママ役でトニー賞ミュージカル主演男優賞も受賞したハーヴェイ・ファイアスタイン✨
今作のハッピーミュージカルで「自分らしさ」を後押しする感じが『ヘアスプレー』に通じるところがあるなと思ったけど、『ヘアスプレー』俳優が作ってると思うと、直接関係はないんだけどなんか嬉しい気分になるな〜♬

ちなみに舞台演出のジェリー・ミッチェルは『ヘアースプレー』の振付も担当してるしね♪

こちらは去年の自粛期間にYouTubeにアップされたキンキーブーツキャストによるリモート”Raise you up♬”✨

▼KINKY BOOTS - "Raise You Up" - International Pride Cast Reunion 2020
https://www.youtube.com/watch?v=iqx62UPCejk

ファンキーなシンディとハーヴェイも歌ってます❣️
あと、日本キャストの三浦春馬、小池徹平、ソニンもチラッと♬
これ系は各ミュージカルでたくさんアップされてたけど、その中でもかなり上位に好きなやつ❣️
これ観てるとすごい幸せだし、鬱々とした気分を何度も救ってもらった❣️

ちなみに金の派手メガネのおじさんがBWオリキャスのビリー・ポーター✨
この人こそエキセントリックって言葉がよく似合う個性的な方だわ😌

https://www.harpersbazaar.com/jp/celebrity/celebrity-fashion/g30682745/billy-porter-costumes-200129-hb/

ビリー・ポーターのキャスアルは最高だし、ライアン・マーフィードラマ『POSE』でも歌を披露してます🎶
ドラァグが好きな方にはそちらもオススメです🥺✨



ありのままの自分であること✨
ありのままの相手を受け入れるこ✨
人は変われるって希望も描かれていれば、そのままの自分で変わらなくてもいいっていう温かさもある✨

両極端で一見矛盾しているようだけど、その全てを受け入れて包み込むような優しさとポジティブさに溢れたメッセージに涙が出る✨
全く違うローラとチャーリーに実は共通点があって、根っこのところが一緒だったみたいに、全ての人に普遍的に響くんだよね〜✨

やっぱりミュージカルはこうでないとね🤩🎶✨
ということで満点💯👏🏻✨✨
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