LEONkei

Bright Lights: Starring Carrie Fisher and Debbie Reynolds(原題)のLEONkeiのレビュー・感想・評価

3.0
自分の中で歌える3大女優として好きなのは〝ジュディ・ガーランド〟に〝ドリス・デイ〟、そして〝デビー・レイノルズ〟がいる。

母は『雨に唄えば』のヒロイン〝デビー・レイノルズ〟、娘は『スター・ウォーズ』のレイア姫〝キャリー・フィッシャー〟。

隣に住み合い姉妹のように仲が良かった2人の晩年の姿を、娘〝キャリー〟が母〝デビー〟を慕い想う密着したドキュメンタリー。

老いてこそ人生だと言わんばかりに〝デビー〟は求められ続ける限り舞台に立ち、出ない声を出し動けないカラダで踊り『タミーと独裁者』の中で歌った名曲〈Tammy〉を人々に聴かせる。

母娘は互いにスターの宿命か天と地の波乱万丈の人生を歩んで来たが、老いた2人を見て観客としては数々の良いシーンしか浮かばない。

『雨に唄えば』でジーン・ケリーとドナルド・オコナーとの三人で華麗にステップを踏んで、〈Good Morning〉を歌う〝デビー・レイノルズ〟が煌びやかに輝いた笑顔は忘れないだろう。

『スター・ウォーズ episode4』でのラストシーンの表彰式で見せたレイア姫が、抱きしめたいほどの喜びを押さえ静かな品格ある微笑みを見せた〝キャリー・フィッシャー〟。

白髪やシワも増え体型も声も変わっても最後までスターを貫いた〝デビー・レイノルズ〟は、自分の中では永遠に『雨に唄えば』の駆け出し女優〝キャシー〟だ。

互いに慕い尊敬し合う2人は少女に戻ったかのように中むずまじく、老いた今こそ人生で1番幸せな時のような気がする。

2016年12月27日娘〝キャリー〟が心臓発作による突然死は衝撃的だったが、後を追うかの様に翌日2016年12月28日母〝デビー〟が悲しみに暮れる間も無く亡くなった事は更に衝撃的を受けた。


雨が降って服や靴が濡れたっていいじゃないか、過去なんてどうでもいい…今が幸せなら..★,
LEONkei

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