タナキク

ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~のタナキクのレビュー・感想・評価

4.7
1998年長野オリンピック、日本中がスキージャンプ団体戦での金メダル獲得に歓喜しました。
自分もオンタイムでTV中継見ていて熱くなりました。
その舞台の裏方のテストジャンパー達にこの作品はスポットを当てています。

選手として実力、実績もありながら怪我の不運など重なりテストジャンパーとなった主人公の心の葛藤を田中圭さんがとても上手く表現しています。挫折からの再生というと大げさかも知れませんがその気持ちのアップダウンが伝わってきました。実話ベースの話なのでリアリティがあります。きれいごとだけでなく人間の心理で良い所と嫌な所も映し出されています。
表舞台に立つ人、裏方に回る人それぞれに思いがあり共感する事が多々ありました。
個人的はここ数年で最高に泣けて前向きな気持ちにさせてくれた作品でした。

間もなく東京オリンピックが開幕されます。コロナの影響で1年延期、そして今もなお感染は収束しない状況で開催是非も問われています。
色々な意見がありますがオリンピックは人々の魂(ソウル)を揺さぶるのも事実です。それは参加するアスリートだけでなくそれに関わる全ての人たちの思いが詰まっているからです。
開幕前のこのタイミングでこの作品を見れた事で考えさせられる事が多々ありましたがオリンピック、パラリンピックが無事に開催される事を願っています。
タナキク

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