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ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~のqqfowlのレビュー・感想・評価

2.0
ミラクルを可能にした要因の、ソウル以外のところも知りたかったと、見終わって思った。そこが曖昧だと事の真相がよく分からない。役者さんの演技は素晴らしかった。



~~ここからネタバレ~~
<ざっくりあらすじ>
長野オリンピックのスキージャンプ(ラージヒル)団体戦。各選手が2回ずつ飛んで総合点で競うが、1周目終了時点で天候が悪化。絶好調の原田選手が大失速して79mというあり得ない結果になってしまうほどのバッドコンディションだった。2周目中止もささやかれる中、続行するかどうか25人のテストジャンパーに委ねられた。全員成功すれば2周目が行われ、1周目終了時点メダル圏外だった日本の希望をつなぐことができる。テストジャンパーの中には前回のリレハンメルオリンピックでメダルに貢献した西方選手の姿もあった。彼は長野オリンピック直前に怪我をして出場のチャンスを惜しくも逃していた。

<感想>
そもそも25人全員成功っていう審判団の条件が普通のことなのか、それとも無茶言ってきたのかが分からなかった。審判団は1周目上位の国で構成されてたようだから、2周目は中止して自国にメダルを持って帰りたい気持ちもあっただろう。

そして、超悪天候の中、それを実行するに至った日本側の判断の根拠の、本当のところもよく分からなかった。25人の命がかかってるんだから、ソウルだけではなくて経験豊かなメンバーの冷静な計算があったはずだと思う。気温、降雪、風向き、それらの予測と、個々のジャンパーの能力等々考慮して、これなら大丈夫という見込みがあったんじゃないかと。そこがあまり映画で触れられてなかったから、無鉄砲な若者が危ない橋渡ってるようにも見えちゃってヒヤヒヤした。
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