ああいうのを期待して観たら、そういうので面白かった。
韓国産アクション映画。『レオン』や『イコライザー』みたいなのが好きな人ならハマるやつ。最近は邦画も凄いアクション映画は増えたけど、やっぱり市街地でのカーアクションとなると、こういうのは難しいのだろうな。
『パラサイト 半地下の家族』で共演していた二人が主演だったようで、姉弟の様なやり取りは息がぴったり、ゲップの音まで似ている。おっさんと少女の組み合わせだと犯罪度が高くなるシーンも、微笑ましいマイルドさ。
観終わった今なら『パーフェクト・ドライバー』というちょいダサな邦題は、修理に使えて開錠ができて必殺仕事人もこなせる、サバイバルナイフ並みに万能なマイナスドライバーのことだということが分かった、確かにパーフェクトアイテムだった。
韓国アクションらしいそこそこのバイオレンスさはありつつも、主人公のウナもドライバーやその場にあるものを使ったアクションが多彩で単調にならずテンポもいい。暴力的なシーンはわざとか暗かったりアングルだったりと観づらい部分が多い為、エグみはそんなにないかな。悪徳刑事役の人もちょっと『レオン』のゲイリー・オールドマンみがあるキャラクターで良いクズさ加減。
カーチェイスは冒頭がピークだった気がしないでもないけど、ほっこり成分多めのクライム・アクションといった感じで、それほど期待しないで観た分、とても面白かった。あと何と言ってもウナが飼ってる猫が最強に可愛いので、猫好きにはお勧めできる。
