さき姐

星の子のさき姐のレビュー・感想・評価

星の子(2020年製作の映画)
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かっぱだと思った
が妙に可笑しくて爆笑してしまったけど、
あれは彼なりの優しさよね。男子ってバカだな、てことでもあるけど、半分わざとバカ言ってあげてるんだろうね。優しい。
愛菜ちゃんの役どころが面食いだ、ていうのが繰り返し強調されるおかげで、見てくれやステータスの良さと、中身の優しさ、表面的に測れないその人の良さというものの対比が効いてました。

新興宗教にまつわる話だけど、以外と宗教自体が話の主眼ではないのがおもしろいところ。べつに"おかしな団体"から抜け出すことに物語を着地させる気なんて全くなくて、逆にそういうのにとらわれてる目って古いよ? と言ってるように感じました。
だって同級生のみんなはフェアな目で見てフェアに接してる。
ちひろは家がなんか変わった宗教に凝ってるらしい、へぇー、やば〜
はあるけど、あくまでちひろはちひろ。宗教の家のちひろじゃなくて、ちひろ。これが令和の視点だよ、昭和のみなさん。
だからちひろにとってもパパはパパだしママはママなのでしょうね。

この映画もまた、大人は凝り固まっててどうも駄目、実は子どもの方がずっと本質がみえてる、
そういうことも言ってるようにも思えました。





星の王子さまの名台詞

――本当に大事なものは、目に見えないんだよ
さき姐

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