ラルフ

星の子のラルフのネタバレレビュー・内容・結末

星の子(2020年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

プレビューをみて新興宗教の話なんだろって感じで観始めたんだけどその手の怪しい感じではなく「宗教」よりも「家族」に主眼を置いて淡々と進んでった。

未熟児で弱く生まれた娘の育児に悩んだ夫婦が藁にもすがる思いで試した宇宙のパワーが入った怪しい「水」。たまたま復調のタイミングが重なったのか徐々に元気になる娘… 。

いやわからんでもないのよこういう風に何かを信じ始める事ってあると思うしその事自体を否定もしないし人様に迷惑をかけなければほんと好きにすればいいと思うもの。宗教なんてそんなもんだろう。
ただ、個人の信仰心と家族の信仰心。同じように信じてるかどうかってのはどの宗教でも起こりうる問題で例え同じように信じられなくても宗教そのものを信じるとかじゃなく家族を愛し信じているからなんの疑問も持たずにそういう生活を普通に受け入れたりすることもあるんだろうな、ちひろのように。

傍から見たら不幸せそうでも当の本人達が幸せを感じていればそれでいい。あえて否定しなくても。

良い人達に恵まれてるいるだけて人生救いになるよね。


ラストは解釈が難しいし淡白な終わり方かもしれないけど「こうなりました」的な感じよりかはいいのかも。



あとさ岡田将生のキャスティングは安直すぎん?ってぐらい違和感ないハマり役で性格の悪いイケメン先生役をやらせたらほんと右に出るもの居ないよね、デジャブかな?レベルの仕上がりw
登場シーンはキャラ濃すぎて「告白」のウェルテルより堺雅人に見えたよね(笑)

親を見てバカにするシーンとホームルームでキレるシーンだけはなんとも言えない気分になった。あれは否定じゃなくてただの嫌悪。あんなぶつけられ方子供じゃなくても辛くて泣いてまうわ。
ラルフ

ラルフ