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星の子のvivoのレビュー・感想・評価

星の子(2020年製作の映画)
3.0
自分を救った水の話をおそらく何度も聞かされたのだろう。運命に感謝するしかない圧力と、親への感謝と罪悪感と愛情と依存と、逃げたい気持ちと責任感と。整理できない感情の渦の中で平静を保とうとする中学3年生の健気さが伝わる芦田愛菜の抑えた演技がよかった。そして、キャラクターと彼女自身が醸し出す利発さがシンクロして、なんだかんだでこの子は大丈夫と思わせてくれるところがこの物語の大きな救いになっていた。疑いなく信じられる愛情を注いでくれる存在のありがたさを理解できる人間であれば、たぶん大丈夫。
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