“宗教”を特に肯定も否定もしていない。
ゆえに“わからない”
しかしその“わからない”こそが重要。
宗教という輪郭を通して見るから信じることがよくないことのように見えるけど、実はかなり多くの人が行っていること。
「〇〇さんがいってたからあれは良い!これは悪い!」
「これからは個の時代だ!だってインフルエンサーのあの人がいってたから!」
「この映画は面白い。でもあの映画は駄作。観てないけどあの人がそう言ってたから確かだ」
新興宗教を信じる人たちとなにが違うのか。
芦田愛菜演じる千尋の揺らぎは次第に自分の揺らぎになってくる。
そして訪れるラストシーンは圧巻だった。
けれどそのシーンわざわざ入れる必要ある?ていうところがあって、しかもそれがかなり引っかかるようなことだったのは個人的にマイナス。
あと、実際に新興宗教にハマった親に振り回された人や、宗教じゃなくても親の信じるものに狂わされた経験がある人には地獄かも。