Jimmy

やぶにらみの暴君のJimmyのレビュー・感想・評価

やぶにらみの暴君(1952年製作の映画)
4.3
1981年11月16日、高田馬場・ACTミニシアターで鑑賞。(2本立て)

1955年のキネマ旬報ベストテン第6位に選出されていたので、観に行った。
ポール・グリモー監督のアニメーション作品。

現在と違って、この頃は、アニメーションがキネマ旬報ベストテンに入選することは極めて異例の出来事であった。

声優は、ピエール・ブラッスール、フェルナン・ルドー、アヌーク・エーメなどであった。

物語は、自分の意に沿わない部下を次々と切り捨てていく王様の暴君ぶりを描きながら、実はその王様はある娘に恋をして…という二面的な王様を主人公としたもの。

描画がなかなか独特であり、(アニメの造形を文章で記載するのは難しいが)特徴のある造形であるのだが、一見誰にでも描けそうな絵に見えるが、実は緻密に描かれた登場人物だったと思う。

見応えある作品であった。
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