あぶりかんぱち

ジョゼと虎と魚たちのあぶりかんぱちのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
4.2
Filmarksオンライン試写会にて。

人を選ばず、親しみやすい人物・背景の繊細なタッチと美しい生き物たちが動き回る画面。この2つが揃い、ビジュアルとして◎!終始飽きずに見られました。
作風としてボンズが苦手そうなジャンルじゃないかな…という危惧もなんのその。単発ものとしても高いクオリティで、サクッと見ても分かりやすい。

最近の作品だと『キミスイ』と肩を並べるか、それ以上のアニメ映画だと思います。

実写版を観てないから比較はできないけど、作中の『印象的なシーンのつくり方』ではやはりアニメの方に軍配が上がるのかと。
例えば、四季折々の風景や海の中の世界、実写で撮るのは難しいだろうな…という物語のポイントとなる場面。そこを自由かつドラマチックに描くことのできる"アニメ"という媒体はやっぱり視覚的に強い!
それゆえ作品の中に入り込めるし、その余韻に浸っていたいと思えるわけで…好きなシーンがいくつもありました。

エンドロール+αまで作品世界に浸れて満足。劇場でもう一度見たいです。
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