どらどら

ジョゼと虎と魚たちのどらどらのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
4.0
「欲しいものに手を伸ばすことが、どれほど怖いことか」

「ひかりの翼」
これは、「選択」の物語だ
出会うべくして出会ったふたり
世界は、こんなに広くて綺麗でカラフルだった

出会わなかったら、わからなかった世界
失わなかったら、わからなかった世界

ふたりだから、わかった世界

世界には怖い”虎”がいる
夢は簡単に叶わない。時に無慈悲な真実が現実を切り裂く。
それでも、世界は魚たちで溢れて輝いているんだ
ふたりで、ふたりだから、泳いでいける

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清原果耶見たさ(?)に試写会へ
原作、実写を未読/未見なので比較はできませんが、上質なアニメ映画だったと思います。

“障害”を社会との接続で問うのではなく、(もちろん最低限の配慮はなされつつ)その上での生き方の”選択”の問題として問うことに、新鮮さを感じた。
したがってこれは、「車椅子の少女」の物語ではなく、純粋に私たちの物語であり、私たちに”ひかりの翼”を与えてくれる映画なのだ。

世界に新鮮に驚くジョゼの瑞々しさ
清原果耶は声優でもこんなに表現力があるのかと改めて驚く

繊細な声の演技が、絵のわかりやすさに上書きされてしまうのはアニメの仕方がないところなのかな、見慣れてないからあまりわからないけど若干それが気になった。
あと少し展開のご都合主義感も拭えず微妙に乗り切れなかったけど、テーマはしっかりしていてあっという間の100分でした

Eveの歌はいい
どらどら

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