RyanMihawk

ジョゼと虎と魚たちのRyanMihawkのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
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これは駄目だろう…開始10分で興醒めしてしまった その後もそういう問題じゃあないんだよの連続で全く乗れず残念だった
日本アニメの罪を練りに練り上げて完成したような映画だと思う
負けヒロインの負けっぷりのところだけは僅かにテンション上がった

妻夫木聡が池脇千鶴を背負いとぼとぼ歩く 腰が曲がって前屈みになりながら、彼らが実家に帰るのを諦めてしまったことを思うと虚しさに涙も出るもんなんだけど
このアニメのツネオはジョゼを軽々とお姫様抱っこして颯爽と海辺を歩く
そこには人間の身体性みたいなものはなくて果てしなく空虚な見た目だけの純愛らしきものが漂っているだけ
なんかなー、アニメってそういうことじゃないと思うんだけど
2003年の実写映画がいくらポリコレ的にアウトな地雷を踏み抜きまくっていたとしてもそういうの全部先回りで潰していって綺麗に整えたとしても
臭いものに蓋ってだけで逆に醜悪だと思うんだよなー
ほんとアニメってなんなんだよ
こんな風に見た目だけ整えるためにアニメがあるわけじゃないとはっきり言いたい
まあでもこれはこれで突き詰めてやってるというか、極地ではある気がする
20年後とかに見たらまた感想変わるかもね
RyanMihawk

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