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ジョゼと虎と魚たちのaのネタバレレビュー・内容・結末

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

作画は背景きっちり描いてあるのに撮影でピント外したり彩度かなり低めに抑えてあって、作り手の見せたいものと受け手の印象に齟齬が出ないような丁寧さがあった。
理想と現実の捉え方のバランスが凄い。起承転結ありつつも気を衒ったストーリー筋では無く安定感があるのに、目が離せない感じ。初めから着々と共感・好感を積み上げていて中盤からはキャラクターの言葉ひとつひとつが刺さる。
実写版の薄暗さピックアップがあるからこそアニメ版はハピエンに全振り出来る気もするのでジョゼと恒雄に温かい世界線が生まれた事を喜びたい派。不遜な態度を取る人はジョゼに限る話じゃ無かったところや、バリアフリーな街だったりをわざわざ描いているので今の時代だからこそ叶えられる内容だなと思う。人の価値観も世間の目も時代が良い方に変わってきている象徴みたいで良かった。
羽をつけて夢に飛ぶのも地に足をつけて一人で立つのも仲間と助けあい泳いでいくのも、みんな素敵だと思える話だった。
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