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パラサイト・イヴのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト・イヴ(1996年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

瀬名秀明による小説『パラサイト・イヴ』を映画化したバイオ・ホラー作品である本作は、人間の細胞の中にあるミトコンドリアの研究をする生物学者の永島の実験によって誕生した、最愛の妻・聖美が交通事故で脳死状態に陥ってしまったことをきっかけに、生前にドナー登録をしていた妻の肝臓を譲り受けて始めた培養実験で"Eve1"と名づけられた肝細胞による反乱を描いたものとなっていて、驚くべき早さで増殖し、人に寄生し人間界への進出を目論む肝細胞"Eve1"が、聖美の腎臓を移植された少女・麻理子の体と永島の精子によって完全生命体・イヴとなり、人類を恐怖に陥れていく様が映し出されるのだが、印象としては、気軽に視聴のできる作品ではありました。原作こそ未読だがミトコンドリアを題材とした物語は魅力的で面白いとは思いましたし、どのような展開を見せるのか最後まで気になりもしました。ただ、葉月里緒奈の雰囲気は惹かれるものがあったが演技はお世辞でも上手とは言えないものですし、97年の作品でありながら映像は今観ても悪くはないが、演出や脚本がどうも微妙で、恐怖心を煽られることはないですし、バイオ・ホラーというよりはSFラブ・ファンタジーといったところですかね。最後まで視聴はできるが、それなりの作品かと。
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