まーしー

名探偵コナン 緋色の弾丸のまーしーのレビュー・感想・評価

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)
2.5
15年前にアメリカで起きた連続拉致事件の模倣事件が日本でも発生。その真相に迫るべく、江戸川コナンや赤井秀一、世良真純たちの活躍を描いたシリーズ第24作。

うーん、劇場版シリーズしか追いかけていない私には難しかった。人間関係が複雑すぎた。
誰が誰の正体を知っているのか、誰と誰が同一人物なのか、といったことが念頭にないと、本作を楽しむことは難しいだろう。
よって、原作やアニメに精通しておく必要があるように思う。

さて、劇場版コナンの代名詞と言えば、あり得ないアクション。
本作でもサブタイトルの「緋色の弾丸」が炸裂する内容となっている。科学的に不可能と思われる事柄も、そこはご愛敬。「体が縮む」という設定からして非科学的なのだから。
肝心のミステリー要素はやや物足りず。
派手なアクションを仕掛けた割には、犯人の動機も弱く感じた。

東京オリンピックを模倣した「ワールド・スポーツ・ゲームス」、東京—名古屋間の開通をめざしているリニアを意識した「超真空電動リニア」など、タイムリーな設定が良い。
ただ、本作で登場するリニアの最高時速は1,000キロとなっており、実際のリニアの2倍の速さだが…。

本編アニメへ繋がる内容だけに、コナンワールドには欠かせない作品であることは間違いないだろう。
しかし、映画だけを追っている私にとっては、何とも歯がゆさが残る内容だった。