謎に日本中でバズったオーストリア産の短編ホラー映画。急勾配のアスファルトの上で目覚めた女の話。
塚本晋也のHAZEを劣化させたような作品でした。ビジュアルとコンセプトは面白い反面、不快さがないし、どうなるか分かっている分、純粋に怖くなかったです。一応ソリッドシチュエーションスリラーな今作だけど、コンセプトをメタファーとして機能させたかったからか、ストーリーが先行していなかったような気がします。もっと音響や効果音を使って不気味なマタニティホラーにして欲しかったです。
もしかしたらこの監督がアリアスターやロバートエガースのようなホラー映画の重鎮(多分ない)になるかもしれないので、そういう意味では少しだけ監督の今後が楽しみになりました。