ハル

プロミシング・ヤング・ウーマンのハルのレビュー・感想・評価

3.0
後味の良いような悪いような、でも何かがズドンと胸に残る映画。
映像はカラフルでポップで大好き。音楽はカッコいいし、キャリー・マリガンは超カワイイ。

主人公・キャシーは親友・ニーナに起きた性暴力事件をキッカケに、泥酔した女を持ち帰ろうとする男たちに復讐を始める。

医大時代の同級生・ライアンとの再会をキッカケに、同じく同級生である事件関係者にも手を伸ばし始めるんだけど、まずキャシーとニーナの関係がイマイチ描かれないので、若干感情移入しづらい。

中盤のラブロマンスからの、事件の動画が出てくる場面は驚いたけど、そもそも事件関係者が総じてクソすぎる。(弁護士さんを除く)
見た目イイヤツそうなのが、逆に腹立つ。
なんでそんないちいちクズなの?仮にも医者だろが!!

ニーナの事件について加害者は「あの頃はガキだった」と言ったが、山小屋の事件を見る限り大人になった彼らはクズに磨きがかかっていて、かなり胸糞悪い。

本筋とは無関係だけど、冒頭なんかでバーや通りすがりの男達から主人公がかけられる言葉が、かなり下品で低俗なので結構イラっとくるのだが、
あれは日本とアメリカの文化の違いなのか、誇張されているだけなんだろか。かなりあからさまなんだなぁと思った。

最後は、このまま終わってくれるなよ!と祈っていたので、”これで終わりだと思った?”のメールにガッツポーズ。ざまあみろ!!しかも最高のタイミング!だけどキャシーの身に起きたことを考えると、全然喜べない。

身を挺して彼女がなし得たものは、何だったんだろうと、少し虚しい。

ところでメールの最後の ;) ←これ何?
と思って調べたら、ウインクらしいです。
へぇぇ〜知らなかった!
ハル

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