KAYA

プロミシング・ヤング・ウーマンのKAYAのレビュー・感想・評価

4.8
今作の監督・脚本を担当したエメラルド・フェンネルは、名作ドラマフリーバッグの監督・主演であるフィービーの親友で、彼女とキリングイヴ(シーズン2)の製作総指揮を行ったということで、これは観るしかないと意気揚々としながら映画館に乗り込んだ。
抜け殻同然になりながらも復讐を淡々とこなすキャリーマリガンが儚げで、危なっかしく、そして最高にカッコ良い。確実に主演女優賞レベルの迫力。復讐と恋愛という色の異なる二つのストーリーが同時進行していくのだけど、それらが収束する時の満足感たるや。体よく復讐を進めるテンポの良さへの違和感も、全てはラストのカタルシスの為…。ここに出てくるアホ男のように私の心も思いきり振り回されたけど、文句なしの終わり方でした。
フィービーの親友ということで質に疑いはなかったけど、やはり陳腐な表現やご都合主義でがっかりさせず、皮肉と笑いのバランスが絶妙で信頼のおける監督だった。今後の作品にも期待大!!!
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