me too運動以降、ジェンダー問題も多くの人が意識することになりました。
様々なコンテンツでジェンダーやフェミニズムを意識した作品作りがなされている気がします。
そういった中でこの映画は傑作で、深く心に残る映画体験になりました。
ポイントは観た人がみな当事者性を感じるところではないでしょうか。
主人公の怒りの矛先にいるのは社会的にも普通の人に見えます。
いや普通の人なのです。
昔からある価値観や慣習によって盲目的にとった行動が、違う視点に立ったとき、時代が変わったとき、大変な悪になりうるということです。
自分の行動に責任をもたないと、ナース姿のキャリー・ミリガンがやってくることになるのです。
それにしてもこの映画の製作は我らがマーゴット・ロビーです。
今やハリウッドを代表する女優である彼女が、スタイル抜群で美人のアイコンである彼女が、こうした映画に関わっていることが素晴らしいです。かっこいいです。