『これで終わりだと思ったの?』
カフェ店員のキャシーは、夜な夜なバーで酔い潰れては男の介抱を誘うが、そこには深い理由があり…というお話
予備知識なしで鑑賞したので遥かにすごい映画でした
意外とポップなBGMとフォントで始まって、昨今の強くしなやかな女性を主人公にした、フェミニズム全開の男根去勢的復讐劇のようなイメージだったんですが、キャシーはより強烈で鮮烈なキャラクターで、観終わると全く別次元の映画でした
1シーンごとのカットも結構拘ってて、印象的かつ芸術的で、脳裏に鮮明に残ることも意識されてる気がします
物語の根幹であるかなり偏執的な復讐に至る理由があまり説明されないながらも、観ている者に納得させるだけの断片的なセリフや演出があるのも脚本も監督も本当に見事です
それからなんと言ってもキャリー・マリガンという名優の、憂いと狂気に満ちた演技が素晴らしいですしね
ホアキンのジョーカーを彷彿させます
闇を抱えた人ってなんかこんな感じです、多分
途中途中、とても腑に落ちない表現もあって一瞬冷めるんですが、終わってみるとなるほど必要な演出だったなと思わせられたのも驚きました
こんな終わり方の映画ってあったやろか?んー….私は記憶にない…