復讐映画だと耳にしてたのであまり食指が動かず伸ばし伸ばしにしてたけど評価か高いので観ました。
コメディチックだけどテーマは極めて重い。この映画の存在は社会的にとても重要だと思います。身近なテーマなので点数は控えます。
劇中の主人公には心から同情するし、ニーナが受けた性暴力は犯罪で言語道断。ただ、キャシーの行動は異常で、そこへの救いの手があまり描かれていなかったのは一面的だとも感じました。キャシーのコットンキャンディみたいな色の服装が彼女の鎧であるならば、自分以外に味方がいないと思うような状況でずっと生きてきたんだろうからそれは辛かっただろうと想像します。
キャシーがニーナのお母さんと話すシーン、そして、お父さんに、戻ってきてくれて嬉しい、と言われたシーンは感極まった。憎しみや後悔から自分を解放することは半端なく難しいことだから。
日本でも不同意性交は犯罪と法律で認められるべき。性暴力が少しでもなくなる社会になるために、このような啓発的な作品が高く評価され、多くの人に観られることはとても重要だと思いました。自分に出来ることは何かと改めて考えさせられました。
キャリー・マリガンの映画ってあまり観てないけどとても良かったです。
余談: 話は映画から脱線するけど、数年前のTBS社員と伊藤詩織さんとの事件を思い出さずにはいられなかった。あの裁判で社員が不起訴相当とされた事は信じ難いことでした。(事件当時警視庁の刑事部長だった方が昨年警察庁長官に就任したことには恐ろしさを感じます)
