Yucar

プロミシング・ヤング・ウーマンのYucarのレビュー・感想・評価

4.0
テーマはどっしりしてるけど体感90分位でサラリと観れる。よく考えて作られていて、鑑賞者に問いかけてくるように、観賞後に残る。プロミシングヤングメンによる蛮行が咎められることないまま、プロミシングヤングウィメンはこんなに悲しい道を辿った。加害者のプロミシングヤングメンはこうも守られ、被害者のプロミシングヤングウィメンは無視されセカンドレイプ(本人の素行のせい等)の言葉を浴びせられ続けた。大学の女性学部長の存在が、「性被害者に諦めを強いるこの状況を支えてきたのは男性だけではなく女性も含めた社会全体であること」をよく表してる。つい最近のハーバード教授(人類学)による長年のセクハラの訴訟や日本でも伊藤詩織さんの事件の扱われ方が示すように、性被害の軽視・無視・放置って全く過去のことでない。
過ちをどう捉えて生きていくかについても様々な人を登場させて丁寧に描いてる。
キャシーが路上で他人から暴力的な言葉となめた態度を向けられるシーンがあるが、女性のみに向けられることがある攻撃性を丁寧に描写してる。(キャシーがヤバそうなので相手はは引き下がる。たいていは女性相手だとややこしくならないのでああいう態度とられがち。男性相手だとややこしくなりそうなので喧嘩したい場合でないと来ないか相手選ぶ)
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