くらげ

プロミシング・ヤング・ウーマンのくらげのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

親友を死に至らせた人たちへの復讐劇。
思えば、ニーナは勇気を持って告発したわけで。
それを同性の友人は信じてくれず、学長?にも取り合ってもらえず、相手側の弁護士には事件に関係のないSNSの画像を持ち出されこちら側が不利になるよう仕向けられたりひたすら示談を迫られたり。挙げ句の果てにはその事件の映像を周りに拡散されて、裏で笑われていた・・・凄惨すぎる。
それを昔のことだから、あの頃はガキだったんだ、なんてそんな言葉で片付けられるわけがないよな・・。キャシーは最終的には自分の死を使って、反省しない相手を有罪にさせて法で裁かせる。
重いテーマながらも途中のPOPなミュージックとか、予想できない怒涛の展開で飽きさせない。面白かった。


一方で、、自分も呑みの席とかで、「あんまり酔っ払って変な男に捕まらないようにね」と言われたとき「まあ、、それは自己責任なんで」みたいな返答したことがあって。
ニーナの友人と同じような感覚を持っているということに気づいた。
ちょっと話はずれるけど、某俳優の未成年への性的暴行疑惑とか目にしたときに、「昔の話を売れっ子になった今持ち出して、お金目当てとかじゃないのかなあ」なんて考えたことを思い出した。
女性の告発が真実だったとしたら、こんな風に第三者に思われたり、SNSとかで呟かれたりしたら(わたしは呟いてないけど)、どんな気持ちになるのか・・自分最低じゃん、と映画を見て思った。

自分の加害性にも気付かせてくれる映画だった。反省しよう・・・。
くらげ

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