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プロミシング・ヤング・ウーマンのmoekoのレビュー・感想・評価

3.7
はてさて。正直ひとことで言ってしまえば胸糞映画です。主人公の気持ちはわからなくもないけど、度が過ぎていて共感しづらい部分が多いし、主人公が目の敵にしている人達は確かにクズだけど、わかってしまう部分もある。描かれているのはまさに復讐だから、観ていて気持ちの良いものではない。その復讐も、スカッと上手く進むわけではなく、こんなにしても何も変わらないものか?と絶望的な気持ちにもなる。最終的に、私達ってクズだなー、となる。でも、良い意味でバキバキに冴え渡った作品でした。どうしたものか、という感じ。一体何が良かったのか、自分でもよくわかりません。もう1度見たらわかるものでしょうか。
確信を持って評価できる点があるとすれば、キャリー・マリガンの絶賛に値する演技。不敵な笑みも、切ない涙も、クレイジーな変貌ぶりも、全て完璧。本作の彼女はとても魅力的でした。過去作も見返したくなります。
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