fumipi

プロミシング・ヤング・ウーマンのfumipiのレビュー・感想・評価

4.8
女の子におつむは要らないのよ邪魔なだけと吐き捨てた主人公が印象的。かつてはそんな生き方をしていなかった彼女がそんなおぞましいセリフを吐いたことが悲しい。
アメリカで話題になった裁判の名台詞、将来有望な"男性"の部分を"女性"に変えた題名も秀逸だ。
ピンクとブルーの淡くて可愛い色合いも最高に可愛いし主人公の家やブリジット・バルドーをイメージしたらしいブロンドも可愛すぎる。まるでバカ丸出しなその画のかわいさもかつての彼女の賢さやその信念とまるで対比されていて変わってしまった彼女そのものを上手く表していていいなと思った。
道路に立ちすくみ怒りを顕にするシーンなんか泣けた。この世に産まれてこんなに悲しいことがあるだろうか。世界の先を行くアメリカでこの映画が産まれたことに意味があるし世界はここに続くべきではないというメタファーとして賛美を送りたい。
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