フォンディ

プロミシング・ヤング・ウーマンのフォンディのレビュー・感想・評価

3.2
要約すればモラハラ女性が私怨にかられて他人に迷惑をかけまくるストーリー。主人公はつらい過去に囚われており、苦しんでいるようではあるが、実はそれを免罪符に自分は特別な存在であると思い込んでいる。ゆえに他人を嘲り辛辣な言葉で傷つけることでさえ、自分なりの正義が成り立ってしまう。まさにモラハラのメカニズムだが、根本にあるのはプライドの高さと劣等感である。
悪意があってもなくても、人生においてトラウマを抱えることは多々ある。ないがしろにされるのは確かにやり切れない思いではあるだろう。しかし状況を受け入れずに腐って生きるか、自分の弱さを理解して生きるか、どちらに価値があるかという話。
映画としては面白かったが、やっている事がしょうもないので加点なし。