このレビューはネタバレを含みます
めちゃくちゃ面白かったけど最後モヤモヤが残ってしまった。(この点は後ほど)
男性から女性に対しての性暴力をテーマにした作品。性犯罪に限らず”前途有望な”女性の人生が男性によって壊されてきた社会への強いメッセージを感じた。僕も正直、最近よくニュースになっている”性犯罪”は稀にしか起きないと思っていたし、当事者や周りの人たちの気持ちをしっかり考えることもなかった。もしかしたら映画のような傍観者になっていたかもしれない。反省。そしてこのような映画が作られるくらい現実は酷いものなのだと悲しい気持ちになった。
復讐劇としては面白かったけど彼女が一方的すぎる部分もいくつか感じた。あと疑問点がいくつか。
1.終盤で彼女が殺されるところ。アルは正当防衛にできたんじゃないのか。もしかしたらキャシーはアルが自分の死体を処理すると計算済みだったのかもしれない。そうだとしたらめちゃくちゃ賢い。
2.最後モヤモヤしたが、キャシーは死ぬ必要があったのか。別の方法で警察に突き出す方法があったのではないか。キャシーは自分で”前途有望な”未来を捨てているように感じた。
深刻な社会問題をエンタメに昇華した素晴らしい映画だった！
