控えめにカバディ

プロミシング・ヤング・ウーマンの控えめにカバディのレビュー・感想・評価

3.6
単純な勧善懲悪や二元論に陥らないストーリーは良かった。主人公の演技は絶品だろう。
ただ、親友ニーナの人物像や主人公の過去についての掘り下げが無い(おそらく意図的に「現在」しか見せていないのだが)ため、理性的に行動原理を理解はできるものの、(自分の中では)最後のカタストロフィーまでも理性的な解釈の範疇を超えず映画的な喜びの実感まで至らなかった。これは純文学である。