Tomo

轟音のTomoのレビュー・感想・評価

轟音(2019年製作の映画)
2.9
🇯🇵
撮影もストーリーも演技も粗いけど何か
好き。癖になる作風。
『轟音』ってタイトル通り、もがきであり
怒りであり、どうにもならない心の叫び
が響きわたる。

不幸のどん底に追いやられる青年。
偶然出会った謎の浮浪者。
傷を負った者と傷を負わせる者の葛藤。
微かに見える光に向かって「走れ」。

謎の浮浪者、この方が何者かってずっと
気になる。
また女性DJと汚いブ男の関係シーンも
並行して描かれ、群像劇としてラストで
すべて繋がることを予想していた。

けど、この作品そんな定石は無視。
普通が普通でなくなり、負のスパイラル
に陥っていく姿を生々しくも描き、
感情を爆発させる心からの「叫び」を
描き切ってる。

ジャパンノワールとでも言ったらいいの
かな?
ある意味新鮮な作品であったような気も。
Tomo

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