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映画 えんとつ町のプペルのpeledonaのネタバレレビュー・内容・結末

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

良かった…
名作じゃなくて…。


漫画における書き込みの狂気に対する評価や、
映画における力の入れ過ぎた美しい表現に対する評価というものは
もちろんある。
(それを西野も分かってると思うし、スタッフィングを見てもそれを感じる)
しかしそれらの名作にはきちんと計算と、それを内包できるくらいの厚みがある。

その計算が特に必要なのは映像表現であって(努力に対しての評価がされやすい昨今だけど)ただ詰め込むことで評価される程甘くない。
そしてそこまで厚みを感じるほどのストーリーでは無かった。

あぶねぇ…
見終わって最高だったなんて事があったら明日から何をしたらいいか分からなくなる…。
漫才は二人で作るもの、映画は何十何百もよ人数で作るもの、簡単に出来てたら全ての物語はIQでカタがついちゃう。
恐らく。
(ハロウィンでゴミ拾いしたのは自分の成功体験の一部だ、じゃああれを起点に自分のような夢を追うものが評価される、反対意見にめげずに真っ直ぐ物事に向かう主人公が報われるストーリーを作ろう。ということだと思う)(子供向けの絵本と言うことなら、狂気的な書き込みで差別化が図れるだろう。音楽的な展開で客を飽きさせないようにしよう。引き絵は恐ろしく美しく!ということか…)

ーーー
と、ここまでは純粋に作品を見て思ったこと。

でももしかしたら世間は評価するかもしれない。
名作とは言わないけど、良作くらいには言われる可能性はある。
今この映画のスコアは4を超える勢いだし、何よりも評価してくれるファン(信者)たちがきちんと居るのがとても強いと思う。(良い部分)
その力は作品には出てなかったけど、西野さんの狂気の部分が成し遂げていると思う。
このファンを作る力はマーケティングなので、誰もが真似しようと思えば出来る部分だと思う。
そう考えると、良作くらいに評価されて次作に期待されたりすることは悪い話でも無いと思う。
物作りする9割くらいの人に勇気をもたらす話だと思う。(わたしにも)

ただ、やっぱり名作と言われ始めたら、マーケティングがセンスを超える事態になるので、間違ってもあってはいけないと思う。日本が終わる。コンビニみたいな国になってしまう。
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