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映画 えんとつ町のプペルのyuuuumiのレビュー・感想・評価

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)
4.3
この作品、もともと『大人も泣けるストーリー』として西野さんが絵本を出版し人気を集めていた原作を、映像化した作品。

空には星があるかもしれないと信じる少年ルビッチの物語。
彼の住む町はえんとつと煙にまみれた空が見えない世界。
えんとつ町には
1.空を見上げてはいけない
2.夢を信じてはいけない
3.真実を知ってはいけない
という厳しいルールが存在します。

このプペルとルビッチや他の登場人物達に命を吹き込んだ窪田さん、愛菜ちゃん、藤森さん達がほんとに素晴らしく、誰もみたことのない世界を見せる為に、ドキドキの魔法をかけてくれました。

えんとつ町が出来たことにも理由があり、人々が豊かに暮らす為の歴史まで存在していたという深い話まであったとは。
異端審問所に違和感を感じた民衆達が手を取り合って、ルビッチの瞳の輝きまで奪わないように戦う姿は、大人になり、協調性を身に付け忘れていた気持ちや、社会に一人で飛び込んでいく勇気を思い出させてくれた場面。

夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれるという言葉には、自分の気持ちを殺し、人に合わせて生きていかなくても、感じたままに行動していいんだと、勇気をもらえました。

この作品、煙だらけの暗い空に対比するかのように、鮮やかな色を使ったキラキラした作品。映像もとても美しく、このようなキャラクターを生み出した西野さんの新境地である才能は素晴らしいと感じました。
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