このレビューはネタバレを含みます
思想と偏執で象られた、恐ろしく幼稚なお話。
幼稚なのは原作が絵本だからではなく、ストーリーやキャラクターの作り込みが粗雑で、上辺ばかりに見えるから。
唐突にテーマだけを不自然に喋り始める登場人物には、薄らと原作者の顔が浮かんで見える。
(テーマだけ取り出してみても概念でしかないので、「プペル」である理由もない)。
本作最大のノイズは、まさに原作者の存在であるのは明らか。
「お金など不要」と劇中で語りながら、クラファンで多額のお金を集めて作品を作るのはどんな精神状態なのだろうか。とても興味深い。
この程度に出来の悪い作品はいくらでもあるので特に指摘もしないが、何故主人公らはまず煙突を止めようとしないのだろうか。そこに引っ掛かる。
一つだけ、ずんの飯尾さんの配役は巧かった。