ろいろい

劇場版ポケットモンスター ココのろいろいのレビュー・感想・評価

4.0
💠favorite line💠
"だって俺は父ちゃんの息子だぞ!"

🎞️catch phrase🎞️
『君に伝えたい。』

🎞️story&information🎞️
人里から遠く離れたジャングルの奥地にポケモンたちの楽園、オコヤの森があった。
そこで仲間たちと暮らしていた頑固者のザルードは、ある日、川辺で人間の赤ん坊を見つける。
見捨てられないザルードは、森の掟に反して、赤ん坊をココと名付け、群れを離れてふたりで暮らすことを決意する。
ポケモンが人間を育てる生活が始まって10年。
ココは、サトシとピカチュウに出会い、
自分のことをポケモンだと信じて疑わなかったココの胸の中に、少しずつ疑問が芽生え始める――。


監督は矢嶋哲生。

テレビアニメ『ポケットモンスター』の劇場版23作。

放送中のTVシリーズとは関係のないオリジナルストーリー。
サトシが主人公のテレビシリーズ放送中に公開された作品としては本作が最終作。

🎞️review🎞️✐✐✐✐✐✐
2020年に上映されたポケモン作品。

公開期間が緊急事態宣言と重なっていたこともあり、興行収入はそれまでの最低記録を叩き出した悲運の良作。

起承転結と伏線回収が完璧に仕上がってる内容。
とにかく100分というコンパクトな世界の中で完結させているのが秀逸。
なによりストーリーの作り込みはポケモン映画の中でも群を抜いていた👏

テーマは2つ。
ポケモン映画と言えばのポケモンと人間の「共存」。
人間の"ココ"とポケモンの"ザルード"の「親子」。
2つの大きなテーマを扱いつつも、決して無理に魅せようとしてい無い。
あくまで、登場人物たちがどうありたいかというものにテーマを添えているのが、まさに制作陣の賜物👏

自分が人間であると知って「父親」との関係に苦悩する“等身大の少年”ココ。
ポケモンでありながら人間を育て、自分が「父親」になれているのかわからないザルード。
「親子」という在り来たりなテーマを描きつつも、
斜に構えることなく素直に描ききったからこそ、大人の感情が揺さぶれるのだと感じた。

サトシも本作ではわき役に徹し、ロケット団も"悪の組織"としてのプライドを発揮している。

ラストまで「共存」と「親子」のストーリーを感じることができる本作、
本当の親子って?
育てるって何だ??
「ポケモンと人間の、ちょっと変わった親子の物語」という今更手垢にまみれまくった基本設定。
予告だけ見て本編観るのを辞めた人もいるかもしれない。
だけど、良い意味で期待を裏切ってくれる作品なのでぜひ見てみて欲しい‼️
観る際はハンカチorティッシュを忘れずに‼️

以下余談。
ザルードが頭を下げたシーンでもうダメだった。
頭を下げるのは強い者がやって初めて意味がでてくるもの。
そして、普段から頭は下げないような者がやって意味が強くなるもの。
ジャングルで王者と君臨していたザルードが息子のためにプライドや恐怖心を捨て、ジャングルのポケモンに頭を下げたときは
「もうお前は父親だよ…」って泣いてた😭😭

—-✄———-✄———-✄—-
story:dアニメストア参考
information:Wiki参考
ろいろい

ろいろい