不謹慎かもしれないけど、これまで見てきた環境破壊の問題を取り扱ったドキュメンタリーの中で、一番面白かった。
監督でもあるヴェルナーが、
「ええ?だってほら、このお菓子サスティナビリティ(持続可能)って表示されてるよ?だから大丈夫だよ」
と、フニャフニャ言う隣で、環境問題に詳しいカトリンが鋭く問題点を指摘していく様が、何というかコントのようにも感じられた。
観ているこちらも、
「カトリンの言う事は大げさで、ほんとはそんな酷い事起きてないんじゃないの?」
というスタンスのヴェルナーと一緒に、一つ一つ、惨状を知っていく気持ちにさせられる。
日本では「植物油」と記載されるパーム油。
大抵の人は「植物油」なんて見ると、「じゃあ、環境にも優しいよね」と思ってしまう。
それを作る為にどんな犠牲が払われているかまでは考えない。
日々の生活に追われていれば、自分がスーパーで手に取る商品の裏なんて、いちいちチェックしていられない。
それでもやはり、可能な限り考え、選択し、行動していかなければいけないんだ…と、改めて突き付けられる。
少しずつでも、出来る範囲でやれる事をやっていこう…。