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るろうに剣心 最終章 The Beginningのmitoのレビュー・感想・評価

3.4
2021年68本目。
実写剣心ラストにして、剣心の過去を描いた追憶編を描く本作。
追憶編といえば、評価が非常に高いOVAアニメ版。結末も含め、本作は原作よりOVAに寄せた感がある。

特に雰囲気は、OVAが極端にシリアスなものにしたスタンスをそのまま継承しており、全編通して今までの3作と比べて極端に雰囲気が暗くなっている。

史実に最も近付くエピソードというのもあり、知った名前が増えるのも印象的。

決して悪くはないんだけど、個人的にはどうしても、蛇足に感じてしまう。
これはThe Finalでも言及したけど、話の筋を通すためにThe Finalで追憶編をダイジェスト気味に見せちゃってるんだよね…。

で、そのダイジェストの出来が中々良くて、結構最適解な抜き出し方してたから、あれで十分追憶編の役割を担えてる、そう個人的には思った。

確かに追憶編を描く事で1作目の冒頭へ還る、円環構造が完成するんだけど、それまでに2時間超をこなさないといけないのが、正直苦痛だった。

これまた、The Finalの感想の引用だけど、The Finalが前作から数年の時を経た事で原作にあった志々雄真実からの縁という格落ち感を緩和したように、
この作品もThe Finalから期間を開けたら、追憶編やり直しの蛇足感は大分緩和したかも。

スコアは前作より低くしてしまったけど、話のクオリティや全体の雰囲気はシリーズ全作品の中で1番好きかも。
(だったら、スコア前作より上げろよ、って話だが)

神谷組が登場するというストレスが無いのは良い。
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