おにおに

るろうに剣心 最終章 The Beginningのおにおにのレビュー・感想・評価

4.0
劇場で観た当時★3.8をつけていたのですが、金曜ロードショーで改めてみて、もう少し★を増やしてもいいなと思ったので感想を更新します。

「るろうに剣心」は漫画もテレビアニメもちょっとだけしか見たことがないが、実写映画シリーズは全作品コンプリートしています。
この「Beggning」を見たときは、「Final」と続けてみました。

「るろうに剣心」の実写映画シリーズはいずれも殺陣のアクションがほんとうにすごい。
劇場にいくのも、半分以上はそれを目当てに観にいったようなもので、そこは期待通りでした。

「Beginning」は「追憶編」というOVAアニメが原作です。
このOVAは名作で、初見は民放地上波の深夜でした。最近は配信があるのでそれも1回みています。
このOVAがよすぎるので、どうしてもそれと比べてしまうと★の採点が辛くなってしまうというのはある。
あるのですが、この実写映画もかなり頑張っていると思います。
アニメではここまでの殺陣のアクションや、殺伐さのリアルさ、迫真の演技は表現しきれないでしょう。
その代わり、アニメには独特の美しい映像世界と、切ない雰囲気というのがあって、そこらへんはOVAアニメのほうに軍配があがるか。

歴史上の人物、桂小五郎や新選組の沖田、近藤、そしておなじみ斎藤一が登場します。
池田屋事件など歴史の背景もベースになってます。そこらへんとの絡め方、フィクションとしてうまくできてると思います。
そんなには違和感はなかった。

「るろ剣」シリーズの映画は総じてですが、原作をここまでうまく、かつ、原作以上の迫力をもって実写映画化できているのはけっこうすごいです。漫画アニメ原作の実写映画化はたいてい残念な作品になることがほとんどなので。

漫画原作の映画化は、映画としてみたときの★としてどうかというのがあるので、★3.9が最高点と自分の中では決めているのですが、★4.0に更新。

当然見る価値はある。実写映画化の作品としては傑作の部類に入るとおもいます。
おにおに

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