眼鏡の錬金術師

るろうに剣心 最終章 The Beginningの眼鏡の錬金術師のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

るろ剣実写版シリーズ最終作にしてはじまりの物語。剣心の頬にある十字傷の秘密。

時代はまだ幕末。剣心って長州の奇兵隊に志願してきてたのかー。そこを桂が拾い、小飼の暗殺者として使われることになる。剣心は桂に命じられるまま幕府側の勢力を斬りまくる。
そんなんだから剣心は本作でも常にうつ状態みたいになっとる。
殺伐とした世界に生きるなか、過去に斬った藩士の婚約者だった雪代巴と出会い、交流するなかで剣心は人の心を取り戻していく。
巴は仇に当たるはずの剣心と一緒に過ごすことで逆に剣心のことを愛してしまうというめっちゃ複雑な立場にある。

本作は池田屋事件とか禁門の変とか実際の歴史ともリンクするところがおもしろいね。
なので今までの作品に比べてもすごく時代劇っぽい。キャラのファッションやアクションはファンタジー色が強いけど、物語はかなり時代劇だね。剣心や巴の抱える悲哀が良く表現されていた。

視力を失った剣心をのろのろ痛め付けて負ける辰巳ダサすぎ。

愛と憎しみの狭間で苦しんだ巴が付けた刀傷により剣心の十字傷は完成された。あれはまさに愛と憎しみを表してるってことなのかな。

前作の縁の話はあんまり好きじゃなかったけど、今回はシンプルだしちゃんと硬派な時代劇になってて良かったね。