にしくん

17歳の瞳に映る世界のにしくんのレビュー・感想・評価

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)
4.0
妊娠中絶のためにペンシルバニアからニューヨークにやってきた少女の数日間。出会うもの全てが新鮮で、眩しいはずなのに、そこを見る余裕は一切無い。限られたお金、選択肢の中でそれでも自分自身の未来のために意思決定をしていく。
全てが終わった後の少し晴れやかな表情が、観ている側に複雑な感情を与えつつも、彼女の未来にはまだ無限の可能性があることは嬉しい。
意思決定は全て自分でしてきたオータムがほんの少し見せる涙と後悔の念が切ない。
シドニー・フラニガンが少女の心の機微を先生に演じる。質問シーンの演技は観るものの胸に深く刻み込む名演技。お見事。
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