ぱっと見、不用意な妊娠なんて世界になさそうなフツーの女の子が主人公なのがよかった。そして、その相手が誰かとか、どういう経緯でこうなった、とか、何も作中で言及されないこともよかった。それは関係ないことだから。彼女は妊娠し、自分の州では中絶をできずに、誰にも何も言わずにいとこと二人、十分なお金もなく街を飛び出す。カウンセリングルームで、不同意性交だったことだけが明かされる。そして、主人公は涙する。カウンセリングルームのシーンがすごく良かった。これまで何かを抱えてきた主人公が一気にそれを降ろす。あの場面の表情の演技が印象的。
それにしても、養父がすごく腹の立つ野郎でハァーーーーーっとなった。お前も子供の世話をやれよ！！！赤ちゃんじゃねえんだぞ。
