こんな夫婦のすれ違い、子供のいる家庭なら経験する人は多いはず。
映画の中で描かれる大きなきっかけまでの事は無くても、家族、子供への向き合い方における夫婦間でのズレ、すれ違いは間々ある事、、
自分では家族子供の為に精一杯やってるつもりでも、それが上辺だけである事に自分自身気付かず、ふとした出来事、瞬間にその本質が見えてしまう。それに自身で気付いても認めようとせず、相手にとってはその事がより鮮明に映る。その積み重ねが夫婦家族にすれ違いを生み、亀裂を大きくしていく。
そんな状況に夫婦それぞれがどう向き合うのか、本来なら陰鬱としたそんな過程を夫や妻、親として共感し、自分自身に重ねながら、笑って客観的に見る事ができる良作。
ウィルフェレルのいつになく抑えた演技が哀愁漂う表情と相まってくすりとさせてくれて、シニカルな結末もまたコメディとしては中々良かった。
