ノマドという生き方をする人々を、肯定も否定もせず、厳しさや喜びも含め、美しい自然を背景にリアルに淡々と描く。
そしてそんな人々の中で、人との繋がりを求めながらも亡き夫との思い出から出てこれずにいた主人公が、一歩前進するまでを描く物語。
人との繋がりが幸せや喜びを生み、また悲しみや苦しみも生む。美しい雄大な自然を背景に、人々が集い、笑い合う様子と、それを呆然とした表情で眺める主人公を対比させる映像からは、そんな事を感じさせる。
貧困という社会問題も孕むテーマ原作でありながら、この作品は決して問題提起してる訳でも批判をしている訳でもない。淡々としながらも、人生や自然への賛歌のような映像で綴られた作品。
