これはパイプじゃない、愛すべき主人公
妻の想いに応えようとも応える事もしなかった男が失って気付く夫婦である事、親である事。
多かれ少なかれ親である事は夫婦が男女の関係である事、1人の人間として自己実現を果たす事を後回しにする事かもしれないけれど、そこにお互いへの思い遣りがあれば、違う人生や幸せな結末もあったかもしれない。そもそも幸せな結末や失敗も見る視点それぞれで違うもの。
そんな夫婦として親として、また人生において当たり前の事を、大袈裟過ぎない自然なユーモアで頼りないけど愛すべき主人公が思い出させてくれる良作