難易度の高い設定に挑戦したものの、あらゆる点で失敗に終わった作品。
映画内の時間と実際の時間の経過が同じリアルタイムもの。
しかし、当然のことながら場所をコロコロ変えることができないのである。
常に建物の駐車場のようなところで戦闘をしているので画面がつまらなくなってくる。
一応、駐車場を停電させたり、ドローンを使った演出など、観客を飽きさせない工夫をあの手この手を入れて頑張ってはいる。
が、やはりつまらない。
いかにリアルタイムものが難しいかが分かる。
そもそもリアルタイムものでなくても失敗していた可能性は高い。
謎の配達人が急に兄の話を涙ながらにし始める。
命をかけて証人を保護する動機付けのためだと思われるが、無駄に自己紹介するよりもアクションに全振りしてミステリアスな設定にした方が良かったのではないかと思う。
「トランスポーター」を見習え。
肝心のアクションも大したことはなく、敵が雑魚過ぎる。
いくら停電状態とは言え背後を取られるのは気を抜き過ぎ。
