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ほんとうのピノッキオのKKのレビュー・感想・評価

ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)
3.7
ほんとうのピノッキオ鑑賞。


キャッチコピーが"美しくも残酷なダークファンタジー"とのことでしたが、グロ描写やエロ描写は全くなく、ダークファンタジーというよりかは、比較的普通のファンタジーで、全然子供でも全く問題なく見られる映画でしたし、どちらかと言えば内容も子供向けに近かったです。

ディズニーの実写化ではなく、原作童話をリアルに再現しているので、"ゼペットおじさん"が社会不適合者で周囲から浮いた存在だったり、"おしゃべりコオロギ"と"ピノッキオ"が常に喧嘩をしていたり、"DV教師"が出てきたりなどなどディズニー版との相違点は結構あり、"夢の国"では決してあってはならないものでした。

この映画に出てくる大人達は、"いい人"がほとんどいなく、むしろ子供(ピノッキオなど)に詐欺を働いたり、強盗をしたり、"ロバ"に姿を変えさせて、市場に売り出したりなど、日本でいう"オンラインサロン"や"セミナー"、"売春市場"などと現代社会の闇を風刺させられるような描写は、大人も見られる"ダークファンタジー"ならではの世界観といったところでしょう。
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