ウルグアイの大ファンなのだが
「世界で一番貧しい大統領」という売らんかな枕詞が邪魔して
彼を胡散臭い目で見ていた
「世界で一番貧しい大統領」はどうやら日本のメディだけであることが判明
現にこの映画の原題は「El Pepe, Una Vida Suprema(大統領ぺぺの人生)」
映画を観てわかったこと
彼を表す適切な言葉は
「大統領になっても庶民と同じ暮らしを続ける世界で一人の大統領」
ドキュメンタリーであるからいいところばかりつなげたのかもしれないが
彼の支持層は貧乏人を始めとした弱い立場の人達
どこかの国の大富豪大統領、世襲総理大臣/副総理とは明らかに違う庶民の味方だ
銀行から奪った金を庶民にバラマキ投獄された頃の彼と奥さんの凛々しいポートレート それから10年、20年、30年時を経るにつれ
ポートレートの表情は丸くなって行く
今は柔和な顔のただのおっさん
マテ茶を友人にすすめる嬉しそうな顔が彼の人となりを偽りなく表しているに違いない
手のひらを返すように彼のファンになった